コンガ叩きとして - わしのまま

わしがサルサを始めた頃は大阪にも京都にもプロ・アマ問わずホンマにいっぱいオルケスタなバンドがあった。

それが２０うん年経った今、コンスタントに動いてるバンドは片手にも満たへんくらいになっちゃって。。。

逆にダンサーさんの数はすごく増えたけど、ライブを見たことがないっていう人も結構いるんだとか。

当時はバンドがひとつふたつ出るようなサルサのイベントが結構あったし、バンドで踊るっていうのもごく普通のことやったのにね。

あの頃とは少し違ったバンドとダンサーの距離、っていうのが今はあるみたいやね。。。

それはそうと、関西で数少ないコンスタントに動いてるバンドのひとつが、今年１０周年を迎えるSon D' K.Libre（ソン・デ・カリブレ）。

ジャセルの来日と共に動き出したこのバンド、当初は譜面もなくて、口頭伝承みたいにジャセルがそれぞれのパートを歌ってそれを形にして行くっていう、とてつもない作業を毎週毎週、何年もやってた💦

当時はジャセルもまったく日本語が出来へんかったさかいに、なかなか大変やったなぁ😅

それが今はMCを日本語で出来るんやから、１０年てすごいね！

メキシコにいた頃、ベニモレとチャランガ・アバネーラからキューバ音楽に入って行った人間としては、ジャセルの作る音楽はホンマに面白い。

キューバ音楽自体がそれ以外のジャンルの音楽を積極的に自身に取り入れて行ったように、ジャセルも色んなジャンルの音楽を分け隔てなく聴くし、そこからアウトプットされる音楽はホンマにカラフル。

ジャセルのソロアルバム「Amor y Silencio」を聴けばそれがよく分かるんやないかな。

それはともかく、サブロス→パンデミ、とキューバ音楽（とくにTimba）をずっとやって来た者としては、ジャセルの音楽はたまらん。

Timbaってこんな感じかな、みたいな手探りをしながらもその他のジャンルの音楽とをかけ合わせてたサブロス（でありパンデミ）。

でもジャセルの書く曲はそういうマネごとではなくて（悪い意味ではなくね）、キューバ音楽そのもの！

キューバ人が書いてるんやさかいに当然やけど。

むかしイサックやアダルベルトをコピーしてたような感覚で自分たちがキューバ音楽を発信してるというこの不思議な感覚。。。

厳密に言うとジャセルが書いた曲をコピーしてるみたいな感じやけど。。。

分かるかなぁ。。。💦

そして、そのバンドでコンガをやれてるっていうのは自分にとってものすごく有難いというか、嬉しいというか、貴重なことなんよね。。。

メキシコでコンガと出会って以来、やっぱり一番時間をかけて追求してきた楽器やし、ニューヨークサルサであれキューバ音楽であれ、この楽器を演奏する者としてはこういうバンドで演奏して（演奏出来て）なんぼやと思うし。

逆に、こういうバンドで演奏するために（演奏し続けるために）練習も日頃の体力的なトレーニングもずっと続けてるわけで。

性格的には、余計なことは一切せずひたすらTumbaoを叩き続けるっていうニューヨークサルサの方がより向いてるのかな、とは思うけど💦

今回、カリブレとしては初めて４日連続のツアーやったんやけど、個人的にも初めて４日連続の血尿(笑)

血尿ってことで心配されることが多いけど、長年この楽器をやってて未だに血尿出してることは恥ずかしいことでもあるし、カラダ的にも一過性のものなので大丈夫です。はい😅

それはええとして、サルサバンドのコンガ叩きとして生音が小さいなんてことは個人的にはあり得へんし許されへんのんで、ツアーが何日続こうがどんな環境であろうが、手を抜くなんてことはありえへん。

それでもバンドが音量マックスの時に生音がステージ全体に届くなんてことはまずないんで、キューバ人のあの「びぃ〜〜ん！！！」っていうえげつない生音を目指す者としては、まだまだ精進が足らんねやと思う。

日頃あんましコンガのことを書くことはないんやけど、今年はカリブレの１０周年ということもあり、６月にもツアーがあるし、たまには大真面目にコンガのことも書いておこうかなと思ってこれを書いた次第です。

いつでも全力投球みたいなプレイスタイルは古臭いんかもしらんけど、オルケスタなバンドで演奏をする限りは、このスタイルを最後まで貫こうと思う。

目指せ「びぃ〜〜ん！！！」(笑)

そんなカリブレのアルバムは、すべてのプラットフォームでストリーミングでも聴くことが出来ますし、流通はさせてませんが先日CD版もリリースしたので、CDが欲しいって方はわしかバンドメンバーへ言うて下さいね。

カリブレのH.P

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